昭和のオムライス

老夫婦がやってる


こじんまりとした


洋食屋でランチ


おじいさんがフライパンをふり


おばあさんがホール担当


そんな感じ店


お昼時、忙しそうな中


カウンター越しに2人のやりとりを見ながら


癒される


年齢的に耳が聞こえずらいのか


ちょっとトークがケンカ腰 


聞こえないのが


かわいい


適当なのもまたかわいい


次から次へ


オムライスの注文をさばく2人


だんだん雑になるのもまたかわいい


そんな中、僕は天邪鬼なので 


大人気のオムライスではなく


カツカレーを頼む


数分後


カツカレーできたようだ


おじいさんがまな板の上に置く


それに気づかないおばあさんは


洗い物を始める


カツカレーだんだんと冷めていく


そんな寂しそうなカツカレーを


ぼーっと眺める僕


おもしろい時間だ


おばあさんは、洗い物をがんばる


「がんばれ、おばあさん」


そんなことを思い眺めていたら


カツカレーの湯気が消えていく


それからまた数分後


湯気の消えたカツカレーに気づいた


おばあさん


お待たせしましたとカツカレーを僕に


(かなり待ったよと心の中で言う)


僕は少し笑いをこらえて


湯気の消えたカツカレーをいただく

期待通りの味


素朴なカツカレー


好きな感じだ


セットのスープは未だに来ず


また、この光景


ドキドキが楽しくなる


くるのか?こないのか?


きた!


カツカレー最後の2口ぐらいで


スープ到着


なんか


また自然と笑えてくる


とても気持ちが安らぐ時間だった


いろいろごちそうさまでした


今度はオムライスにしよう




たかしま かずあき

2023.5.17

Kazuaki Takashima

This is not a cat.

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